就活生に人気がある自動車業界。文系理系問わず、自動車業界への就職を目指している人は多いでしょう。
今回はそんな自動車業界について見ていきましょう!
自動車業界とは?
自動車業界には、自動車やバイク、バス、トラックなどを含めた完成車を扱う自動車メーカーと、生産された車を販売する販売会社にわかれています。
車には数多くの部品が使われ、それぞれメーカー別の販売窓口があり、自動車の製造から沢山の行程を経て、やっと顧客へ届くのです。
自動車(完成品)メーカー
ここでは下請け企業から届いた数多くの部品を組み立て、自動車を完成させる企業です。
自動車の研究・開発・設計・製造や、販売店への販売など様々な業務を行っており、ピラミッド型と呼ばれる自動車業界ビジネスの頂点にあたります。
例)トヨタ自動車 ホンダ 日産自動車 スズキなど
自動車ディーラー
ここでは一般消費者に対し、実際に自動車を販売する企業です。ディーラーとは、上記の自動車メーカーと契約を結んでいる販売業者を指します。
完成した車を最終的に顧客に販売するのは、完成車メーカーではなく自動車ディーラーと呼ばれる「自動車販売店」となり、各社で専用の販売店を持っていることが多いです。
例)ネッツ(トヨタ)Honda Cars(ホンダ)日産プリンス(日産)など
自動車業界の動向
世界の自動車業界の現状
世界の自動車業界は中国が最大の市場で、アメリカ、日本、ドイツと続きます。中国が世界の自動車市場を牽引してきましたが、近年ではアメリカが再び勢いを増してきました。
また東南アジアやインドでは非常に高い成長率をなっており、今後それらの地域にどう介入していくかが業界の課題となります。
国内の自動車業界の現状
日本国内の自動車販売数推移を見ると、2018年から減少傾向となっています。
2021年には世界の自動車市場が回復しましたが、日本は減少を記録しました。国内ではほとんど自動車需要は満たされ、新車販売数は頭打ちとなっています。
「CASE」の導入
2016年のパリでドイツ・ダイムラーのディーター・ツェッチェ社長(当時)が提唱した自動車をめぐる新しい領域を指します。CASE(コネクテッド・自動運転化・シェアリング・電動化)にどう対応していくかが業界の今後の課題となります。
自動車業界の四季報売上ランキング
1位 トヨタ自動車
売上高→8兆2,147億円(↓)
国内利益→1兆4,234億円(↑)
2位 ホンダ
売上高→2兆3,545億円(↑)
国内利益→64億円(↑)
3位 スズキ
売上高→1兆3,051億円(↓)
国内利益→1,210億円(↑)
自動車業界の職種
研究開発
モーターやエンジン、トランスミッションなどの様々な分野から各専門家が集まり、自動車の研究・開発を行います。
また、ハイブリットや電気自動車など次世代自動車の研究や開発、生産技術の向上なども行います。
企画・販促
企画・販促は主に事務系の職種です。新車のコンセプトの立案、営業企画、マーケティング、消費者動向調査、資材や部品の調達、物流・生産企画、販売促進、海外事業支援など業務内容は多岐にわたります。
これらの業務に一貫して求められることは、消費者がほしいと考えている車を考察し、新しい車のアイデアを生み出すことです。
あらゆる角度から考察し、新しい車を作っていくクリエイティブな仕事であるといえます。
生産
生産では、需要に応じて過不足なく部品を手配し、生産量を調節していく生産管理業務を行います。
売り行きに応じて部品発注計画を綿密にたて、消費者の求める納品期日に間に合うように生産することが必要です。