皆さんの大切なお金を管理する銀行。昔からある安定した業界であることから、学生からも根強く人気がある業界です。今回は人気な銀行業界について一緒に見ていきましょう!
銀行業界とは?
銀行といってもグローバルに金融サービスを行うメガバンク、信託業務に力を入れる信託銀行、地域に密接した地方銀行など複数の種類がありますが、いずれの銀行でも共通して「銀行の3大業務」を行っています。
銀行の3大業務
預金業務
個人・法人関係なく顧客からお金を預かり、口座を管理する業務。
貸付業務(融資事)
預金業務で預かったお金を資金として、企業や個人に貸し付ける業務。
例えば個人の住宅ローンなど、お金を貸し付ける際に発生する利子が銀行の利益となる。
為替業務
口座振替や銀行振込などの様に、現金での直接的なやり取りを行わず、口座をもつ顧客の依頼にあわせて振り込みや送金を行うことを指す。
また、国内で行われる「国内為替」や海外と通貨取引をする「外国為替」に分かれている。
銀行業界の動向
新型コロナウイルスからの回復と低金利の影響
2020年は、新型コロナウイルスの影響による国内の消費低迷で利益は下がりましたが、2021年には昨年の貸出金が返金されたことで業績は回復、特に三菱UFJは過去最高利益を更新しました。
ただし、近年の銀行業界は低金利が長引いており、本業である「融資」の収益は減っています。世界的なインフレやエネルギー価格の高騰など懸念点が多く、業界は厳しい状況にあります。
地方銀行の収益性の悪化
地方銀行は中堅・中小企業・個人への融資が多いため、メガバンクに比べて大きな融資先からの信用は少し劣る傾向があります。
本業の「融資」の収益が低迷したことで、多くの地方銀行は有価証券(財産権を表示する証券)の運用を新たな収益源としてきましたが、コロナの影響で円安となったため、こちらの収益も減ってきています。
銀行業界の四季報資本金ランキング
1位 三菱UFJフィナンシャルグループ
総資産→373兆円
純利益→1兆1,308億円(↑)
2位 三井住友フィナンシャルグループ
総資産→257兆円
純利益→7,066億円(↑)