オンラインショッピングの需要が高まっている近年、クレジット業界も需要が高まってきており、身近に感じる学生も多いのでは?
一方、リース業界については、BtoB業界であるため馴染みがないかと思います。今回はこの二つの業界について見ていきましょう!
クレジット・リース業界とは?
クレジットカード業界
消費者が商品やサービスを購入する時の代金を立て替えて支払う仕事です。クレジット会社は立て替えた金額の数パーセントを加盟店から手数料として受け取ることで、売り上げをあげています。
リース業界
リース業界では企業が設備などを調達する際、購入を代行し、長期間の設備の貸し出しを行っています。
対象商品は産業機械、パソコン、不動産、航空機など様々であり、企業の設備投資に密接に関わる業界であるため、景気に左右されやすい業界です。
クレジットカード業界の動向
ネット通販のトレンド化による恩恵
2019年に過去最高の取扱高を記録しましたが、一転して2020年は新型コロナウイルスの影響で減少を記録しました。
しかし、実店舗での利用は減少しているものの、ネット通販の需要が加速しており、オンライン決済の売上は上昇を記録し、全体では若干の減少に留まっています。
キャッシュレス化に伴う市場狂騒の激化
ネット通販の普及に伴いクレジット決済の利用は拡大し続けるほかに、政府によるキャッシュレス化推進も行われているため、多方面からカードの需要が高まっています。
しかし、ソフトバンクの「PayPay」や交通系IC、「iD」などの電子マネー等、異業種が市場に参入し、決算手段の競争の激化がみられます。
リース業界の動向
コロナを機に成長分野への投資拡大
国内のリース業界は新型コロナウイルスの影響で大打撃をうけ、売上が大幅に減少しました。これを機に業界では、「再生可能エネルギー」分野への投資や「事業の統合・提携」をはじめました。
例えば、リース業界大手のオリックスでは、不動産や生命保険、環境エネルギー関連など多種多様な事業を展開し、コロナ禍で主力のリース業界が影響をうけたものの、環境エネルギー部門や保険、銀行部門で売り上げを記録しました。
クレジット・リース業界の企業ランキング
クレジットカード業界の四季報売上ランキング
1位 三井住友カード株式会社
取扱高(売上高)→24兆7,150億円(↑)
営業利益→4,694億円(↑)
2位 三菱UFJニコス株式会社
取扱高(売上高)→13兆1,059億円(↑)
営業利益→2,676億円(↓)
リース業界の四季報利益ランキング
1位 オリックス株式会社
純利益→3,121億円(↑)
新規実行数→2兆8,326億円
2位 三井住友ファイナンス&リース株式会社
純利益→353億円(↑)
契約実行高→2兆9,392億円
引用
東洋経済新報社『会社四季報 業界地図2023版』東洋経済新報社 2022年9月