グループディスカッションで求められることと実際の流れを解説!

皆さんは就職活動でグループディスカッションを経験したことはありますか?

グループディスカッションとは、複数人で与えられた内容について議論を行い、制限時間内に結論を出して発表するものです。

一人で行う一対一の面接と違って、対策する機会がなく、苦手意識を持っている就活生も多いと思います。その分、対策をしている人としていない人とでグループディスカッションでの評価が大きく変わってきてしまいます。

企業説明会やインターンでも、採用に関係のある活動ではグループディスカッションを行う可能性があるため、採用が本格化する前からしっかりと対策していきましょう!

グループディスカッションで求められることと、そのために意識することとは?

ではまず、企業は何のためにグループディスカッションを行うかを解説します。これを知ることによって面接官の立場に立って臨むことができます。

企業は主に、積極性論理性協調性発想力を評価するためにグループディスカッションを行います。

 

積極性

入社して社内で会議をする時、まず重要なのは積極的に自分の意見が話せることです。周りの意見に賛同することも大事ですが、自分の意見を話すことでより多くのアイデアが出て、活発な議論に繋がります。

そういった積極性のある人間であることを伝えるために、グループディスカッションでも積極的に議論に参加しましょう。具体的な方法としては二つあります。一つは役割を務めること(後述)と、もう一つは相槌のタイミングで意見を追加することです。自分の意見を言い出すタイミングを逃すとそのまま議論が進んでいってしまいます。個人的におすすめしたいのは、誰かが意見を言い終わった後に「そうですね」などと相槌を挟んで自分の意見を付け足す方法です。

 

論理性

積極的に意見を出しても、支離滅裂なことを言ってしまっては会議が脱線してしまいます。そうならないために、面接官は論理的に話すことができるかどうかもチェックしています。

まずは、常に議題を意識しましょう。そして大きな議論の枠組の中で、今何について話しているのかを意識し、明確な結論を持って話しましょう。特に意見が対立している場合は、どの部分が自分と違う意見なのかを明確にすることで、論理的な議論になりやすくなります。

 

協調性

会社ではチームで行う仕事も多くあります。そういった時にチームの和を乱さずに適切な仕事ができるかどうかをチェックするために、複数人で活動するグループディスカッションが必要となります。

積極的に自分の意見を話すことももちろんですが、ひたすら話し続けていればいいというものでもありません。メンバーに話を振って意見を聞いたり、話題が逸れそうになったら軌道修正を行い、全員が意見を共有できるようにしましょう。

 

発想力

問題を解決するためにどうすればよいか、どのような問題が起こりうるか、など実際の会議では自分で新たなアイデアを出さなければならないことがあります。そういった時に有益なアイデアを出してくれる人材かどうかも意識して見ています。

グループディスカッション内で何かを意識するというよりも、普段から多角的な視点を持って物事を考えておく習慣をつけることが重要になります。現状の課題を見つけたら、どうすれば改善できるかを自分で考えてみる癖をつけるようにしましょう。

 

グループディスカッションの流れと役割

それでは、実際のグループディスカッションの流れについてお話します。

 

議論するテーマの説明

グループディスカッションが始まる前に、議論のテーマについて説明を受けます。その時、具体的な状況が設定されず、ざっくりとしたテーマを伝えられることがあります。ここで注意すべきなのは、議論の中で状況や言葉の意味を定義していく必要がある、ということです。「そんなの時と場合によるでしょ」と思っても、大事なのは結論ではありません。どういう時にどういう結論になるかを論理的に議論できれば、よいグループディスカッションとして評価してもらえます。

 

役割分担

議論が始まったら、まず役割を決めます。必ずしも役割を務めることが高評価に繋がるわけではありませんが、積極性、協調性を発揮するいい機会となります。以下、よくある役割について説明します。

司会、ファシリテーター:主に議論の進行をまとめます。自分の意見なのか全体の意見のまとめなのかを区別して話すとともに、自分の意見に引っ張られすぎないように注意しましょう。

タイムキーパー:議論全体の時間を管理します。意見を出す時間、議論する時間、発表の準備の時間など細かく細分化して管理しましょう。「今から何分で議論します」などと共有することでメンバーも時間を意識しながら議論できるようになります。

書記:出た意見を書き留めます。議論の流れも自然とつかめるので、議論が脱線した時にすぐ気づくことができます。また、発表する時に見るメモは自分で書いた方がわかりやすいので、発表者を兼ねることもあります。ただし、書くのに夢中になって意見を出せなくなってしまわないように注意しましょう。

発表者:議論の後に、面接官に結論を伝えます。時間が制限される事が多いので、発表準備の間に話す流れを決めておくと良いです。

 

議論する

上記の内容を意識しながら、面接官に良いアピールができる議論をしていきましょう。

加えて、議論中に気をつけておくべきことを何点かご紹介します。

 

クラッシャー行為をしない

自分の意見を押し通す人や、議論の進行を妨げる人をクラッシャーと呼びます。

議論で目立とうと思って無理やり自分の流れを作ろうとするのではなく、グループで一丸となって最適な結論を導くように意識しましょう。

また目立とうとする意識はなくても、緊張で視野が狭くなってしまい、的はずれなことを言ってしまうことも、周りから見たらクラッシャー行為に当たります。グループ全体がまとまっているかを意識し、常に俯瞰した視点を持つようにしましょう。

 

姿勢良く議論に参加する

肘をつく、足を組む、など良くない姿勢を取ってしまうと、マイナス評価となってしまいます。そんな人を採用してしまうと、取引先との会議で相手に不快な思いをさせてしまうかもしれないからです。他にも、髪をいじる、ペンを回す、など癖づいているものもあるかもしれないので、一度模擬ディスカッションを動画に撮るか誰かに見てもらいましょう。

 

発表準備、発表をする

指定された時間内で発表のための準備をする必要があります。議論がまとまらない状態で時間切れ、とならないよう、予め発表準備の時間を確保しておきましょう。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。ここまで読んだあなたは、グループディスカッションについて面接官側の視点を持って取り組めるようになっていると思います。これらを知らずに緊張で精一杯になってしまうのではなく、落ち着いて「面接官はどうしてほしいか」 を意識しながら取り組めるように準備していきましょう!